定年後の20年~30年をいきいきと活動し、生きるためには、
定年退職前の現役時代から身につける能力・スキルとして
「定年基礎力!」が必要である。
「定年基礎力」とは何か?
定年後も地域で いきいき活動するために、
定年前から身につけておくべき能力!!と、定義する。
定年後も地域でいきいき活動している人たちには、
定年退職前の現役時代から身に付けた能力・スキルを定年後も活かし、
活動していることが明らかになった。
このように定年後も地域でいきいき活動している人たちに共通に
みられる能力・スキル=「定年基礎力」である。
●「5つの定年基礎力」
1、趣味を楽しみ活かす力
仕事以外に誇れる趣味を持っていることが
定年後の生きがい形成に大きく影響すると
考えられる。
2、居場所を作り行動する力
個人の意思で参加し、活動の伴う具体的な
居場所があることが生きがいの対象になっ
ている。
3、仲間を求め育てる力
社外の仲間との関係強化や関係再構築は、
仲間の中での自己再確認の場であり、
交流頻度を増やしたり関係性の質を高める
ことが行われている。
4、役立ち感を育み創造する力
自分がこれまで社会の中でいろんな人たちに
支えられて生きてきたことに意味を感じ、
これから自分がどのような生き方をしたいか
と考えた時、自分もこれからは社会の人たち
の支えになって行かなければならないので
はいけないだろうと、気づいている。
5、キャリアデザイン力
定年後の人生を納得のいくように、定年前か
ら自らキャリアデザインすることで、不安を
解消し期待に変えたり、先輩の後姿を通して
気づきを得たりしている。
中には、温めてきた夢に向かって進み始め
る者もいる。
●「定年基礎力」を構成する5つの要因
定年基礎力 |
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能力 |
能力要素 |
1 |
趣味を楽しみ活かす力 (趣味=ホビー) |
・独り楽しみ力 ・サークル活動力 ・趣味仲間探求力 |
2 |
居場所を作り行動する力 (居場所=コミュニティ) |
・NPO・ボランティア活動力 ・特技・資格・趣味活動力 ・自治会活動力 |
3 |
仲間を求め育てる力 (仲間=コネクション) |
・地域仲間構築力 ・同級生仲間構築力 ・社外仲間構築力 ・特技・資格・趣味仲間構築力 |
4 |
役立ち感を育み創造する力 (役立ち感=サービス) |
・ボランティア力 ・自治会協力力 ・人的支援力 |
5 |
キャリアデザイン力 (キャリアデザイン) |
・不安を期待に変える力 ・先輩観察から学ぶ力 ・自律的キャリア形成力 ・夢実現力 |